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著作権Q&A

{Q} 異種格闘技大会に参加する格闘家は、実演家ですか?

A 一般的に、実演家に当たらないと考えます。
異種格闘技大会やプロレスの試合の中には、相当程度にエンターテインメント性が加味され、「ショー」と言っても差し支えのないものがありますが、それが「芸能的か」(格闘家やプロレス選手は「なにかを演じているか」)と問われると、明確に「はい」とは言えないところです。この点は、プロ野球選手やJリーグのサッカー選手が実演家と言えないのを同じに考えてよいと思います。
(参考) 実務的な話をすると、プロ野球やJリーグサッカー、異種格闘技大会などに参加している選手については、彼らが出場する試合が「放送」される場合、興行主(試合の主催者)と放送事業者との間で放送契約が締結されるのが通例です。その際、放送事業者に認められている著作隣接権によって確保されうる経済的利益の一部を興行主や選手に還元するというやり方で、彼らの利益を確保するように手当てします。