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著作権Q&A
{Q} 「レコード製作者」とは誰を指すのですか?
A 「レコード製作者」とは、「レコードに固定されている音を最初に固定した者をいう」(2条1項6号)と定義されています。
著作権法上の「レコード製作者」とは、レコード(“有体物に収まっている音の存在”というイメージ)に固定されている音を「最初に」固定した者のことです。典型的には、楽曲を最初に録音した「原盤」の製作者が「レコード製作者」に当たります。もっとも、「レコード」に固定される「音」については、著作物に限りませんので、波の音や、小鳥や虫の鳴き声など自然界に存在する音や、著作物としては創作性に疑義がある短い効果音、AIが生成した人工的な音でも、これらの音を「最初に」何らかの物(有体物)に固定(録音)すれば、その者が、その「レコード」の「レコード製作者」ということになります。
(注) 映画のサウンドトラックから音(だけ)を取り出していわゆるサントラ盤レコードが製作される場合、そこに固定された音は、「レコード」に当たります。