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著作権Q&A

{Q} 「上演権」とはどんな権利ですか？

A 上演権とは、著作権の１つで、著作物を、公に上演する権利のことです。

著作者は、その著作物を、公に上演する権利を専有します(22条)。「専有」というのは、他者を排して、自分だけが独占的に(権利を)有する、という意味です。つまり、上演権は、著作者が原始的に有する排他独占的権利です。
ここで、「上演」とは、「演奏(歌唱を含む。)以外の方法により著作物を演ずること」(2条1項16号)、つまり、著作物を演劇的に演じることを意味します。「公に」というのは、著作権法では、「公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として」という意味で統一して使われています。そして、「公衆」とは、不特定の者又は特定多数の者をいいます(2条5項参照)。つまり、家庭内やそれに準ずるごく限られた友人間におけるような「特定少数」に対する上演には、上演権は及びません。一方、脚本などの演劇用の著作物を公衆向けに(「公に」)上演することは、原則として、著作権(上演権)の侵害となります。なお、「上演」には、いわゆる生で(ライブで)上演する行為だけでなく、上演(演劇の様子)を録音又は録画したもの(CDやDVDなど)を再生する行為なども含まれます(2条7項参照)。