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著作権Q&A

Q}舞台演出家をしている者です。私の演出は著作権法で保護されるのですか?

A あなたの演出は、著作権法上、「著作隣接権」によって保護されます。

一般的に舞台は、言語著作物である「脚本(台本)」を役者が「演劇的に演じ、舞う」ことによって成立するものです。
著作権法では、「著作物を、演劇的に演じ、舞うこと」を「実演」と定義して、「俳優」や「舞踊家」など「実演を行う者」を「実演家」と呼んでいます(213号・4号参照)。そして、この「実演家」には、さらに「実演を演出する者」つまり演出家を含めて捉えています。
演出家は、役者(俳優)のように自身で演技をしているわけではありませんが、演技を演出して演技者に演技をさせている者であることから、著作権法上は、演技者と同じように実演家として保護されているわけです。